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JHD&C×花王
髪の毛の研究に関わる花王とJHD&Cの座談会-2

研究開発のテストに欠かせない評価毛について、
疑問、偏見、「普通の見た目」とは何なのか、
そして花王という会社と仕事について語っていただきました

花王

くせ毛、白髪……髪のコンプレックス

渡辺:
くせ毛の方って、自分の髪にコンプレックスがある方が多いんですよね。それに、ダメージの定義ってなかなか難しいと思うんですよ。

ヘアドネーションされる方も「すごく傷んだ髪ですが、使えるようでしたらどうぞ」「もしダメだったら捨ててください」などというメッセージがあって、ほとんどの方が何かしらコンプレックスを持っていらっしゃる。

内山:
JHD&Cさんからお譲りいただく髪の中で、評価の視点でいうと、実はくせがあったりダメージがあったりする髪は貴重なんです。

ご本人はコンプレックスと感じられているかもしれませんが、それを日常生活でコンプレックスに感じないような製品を作りたいという思いがあるので、そういう点ではすごく有用なサンプルになりますね。

長瀬:
エイジングで髪が細くなってボリュームがおさまって嬉しいという方もいれば、逆にくせが出てきてボリュームアップできて良かったという方もいます。今、ありのままの自分を受け入れたいという世の中の流れがありますが、いかに「今の髪質を愛してもらう」か、研究を通じてそういったことができると一番いいなと思っています。

渡辺:
僕は美容師でもあるので特に感じるのかもしれないですけど、残念ながら美容室でコンプレックスを植え付けられているケースもあるのではないかな、と思うことがあって。

お客さまが「こういう髪型にしたい」と言った時、美容師に「いや、お客さまの髪はこうだからそれはできない」「くせ毛でうねってるから難しい」「髪が細いからパーマをかけないとボリュームが出ない」と言われて、気分が沈んじゃうから美容室は苦手という方が結構いらっしゃるんですね。
もちろん美容師は髪質を考えてのアドバイスとして言っているのだけども、お客様は落ち込みますよね。

今西:
JHD&Cにも髪の毛にコンプレックスがある職員がいるんですが、わざと明るく振舞っていて疲れてしまうと言っていました。
白髪やくせ毛、毛が細い・太いなどの髪の個性がトラウマになってしまっていても、違う見方・評価基準が存在していて、社会の役に立っているということはすごく励まされる気がしますね。

長瀬:
くせ毛も、悩みは人によっていろいろあって、強いくせ毛の方もいれば、一見直毛だけどよく見るとくせ毛が少し混ざっていて、それがあることでまとまらない方もいらっしゃいます。そういうことはいろんな髪を見ないと分からないので、悩みを持った方の髪を見るというのはとても大事ですね。

花王ヘアケア研究所 主任研究員の長瀬忍さん

白髪に関しては「白髪染めの卒業ができない」という問題が昔からあります。
最近はブレンディングと言って、黒い毛と白い毛を馴染ませる手法や、最初は真っ黒に染めていた白髪を、根元が伸びてくるのに合わせて少しずつ明るくするなど、白髪染めをうまくやめるための研究にも白髪の毛髪っていうのはすごく役立っていますね。

もちろん、単純に白髪染めをやめちゃうっていう考え方もあると思うんですけど、白髪って黄ばんでしまうこともありますので、より白く、美しく輝かせるっていう考え方もあると思うんですよ。

CHECK!

ブレンディング
黒髪と白髪のコントラストを下げる手法のこと。黒髪を少し脱色して明るく、白髪を染めすぎないようにして、全体を馴染ませるヘアカラーリングテクニック。

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