ABOUT JHD&CJHD&Cとは

JHD&Cとは

私たち JAPAN HAIR DONATION & CHARITY は、一般のドナーさまからヘアドネーション(髪の寄付)や寄付の受付けを開始した日本初の団体であり、それらのご寄付により医療用フルオーダーウィッグ『Onewig』を制作し、無償提供を行っているNPO法人です。

JHD&C(愛称・ジャーダック)は、小児ガンや無毛症、先天性の脱毛症、不慮の事故などで髪の毛を失ってしまった子ども達に、医療用ウィッグを提供することで「社会性の復権」をサポートし、子ども達の未来を守ることを目的として設立されました。

単なる流行で終わらせることなく、寄付に象徴される人々の助け合いや社会文化のために、この活動を定着させていきたいと当団体は考えています。その先には、私たちが理想とする「必ずしもウィッグを必要としない社会」病気や事故で髪をなくしても、クラスメートから奇異な目で見られることなく、これまで通り友だちとして接してくれる、そんな仲間や友だちがいる学校。

ウィッグを身につけなくても、電車の中でジロジロと見られない社会。いろんな髪型が個性として認められているように、“髪がない”ことも1つの個性として受け入れられる、そんな成熟した社会を目指して、微力ながらも活動を続けて行こうと思っています。

JHD&Cが必要な理由

子どもの成長・発達にとって、学校での勉強や同じ年頃の子ども達と一緒に過ごす時間は、必要不可欠です。しかも、重い病気によって入院生活を余儀なくされたことは誰のせいでもありません。しかし、そのことが遠因となって、学校生活に支障を来すことがあるとすれば、それは非常に残念で哀しいことです。

小児ガンや無毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子ども達は、髪が無いことで大きなストレスを抱えています。自分の髪が抜け落ちる過程での精神的ショック、家族で買い物に出かけたり外で遊ぶ、という健康でさえあればごく普通の生活が億劫になったり、学校や公園でもまわりの視線ばかりが気になったり、と…。

また、頭髪問題は復学の際の一番のネックになっているとの報告もあり、病気への誤解や偏見が生じると、その後イジメや引きこもりにも繋がりかねない、非常に繊細な問題を内包していると言えます。もちろんウィッグをつけることで全てが解決するとは思いません。しかし、ウィッグをつけることで、健康な私たちには当然のことである、普通に日常生活をすることができる、気持ちも前向きになり治療にも専念できる、等の良い効果があるのではないかと考えています。

そうした日常生活を普通に送れることで、自尊心を再建し「未来に希望を持って」前向きに生活してもらいたい、と私たちは考えています。

病気の子ども達を取巻く環境とウィッグ

現在日本国内では、毎年およそ3,000人の子ども達が小児がんに罹患しています。この割合は、およそ5千~1万人に1人が発病している計算です。日本で発生する小児がんの約40%近くは白血病で、その他、脳脊髄腫瘍、神経芽細胞腫、悪性リンパ腫および網膜芽細胞腫、等と続きます。小児がんの約80%が白血病を含むこれら5つの腫瘍で、放射線治療などにより「不治の病」から「治る病気」になりつつあります。

しかしながら、放射線治療や抗がん治療過程による毛髪の脱毛により、子ども達の社会生活においては、前述の問題も含めさまざまな困難があります。同様に先天的な無毛症や脱毛症など、自己免疫疾患や火傷、事故によって頭髪を失った子ども達の抱える問題も、同様のものです。

今、一般に販売されているウィッグの殆どは成人女性が対象となっている為、医療用ウィッグで、しかも小児用となると、極めて限られた種類のものしか流通しておらず、それも化繊・アクリル製が殆どです。これら人工素材は安価ではありますが、カツラであることが容易に識別できることから、患者本人にとっては本来は楽しみなはずの学校生活への復帰に不安を抱えることになりますし、そのことによるイジメや登校拒否(引きこもり)への発展など、家族にとっても看過できない問題をはらんでいます。

そこで、高価ではあっても自然で元々の自分の髪に限りなく近い「人毛100%のウィッグ(フルオーダー)」にこだわり、しかも無償での提供を前提としました。

『善』の連携

切り落とした髪はそのままではただのゴミですが、ある程度の長さと適切な処置によって、人毛ウィッグとして活用することができます。

このことは、手軽にできるボランティアとして、若い女性や子ども達を中心に、今、広がりをみせています。その様なドナーの善意を前提として行われる、髪を失った子ども達へのウィッグ提供は、毛髪を失った精神的ストレスの軽減と高額な治療費により圧迫される家計を助けるという意味でも、患者と家族に安心を与えると共に、復学へのハードルを下げる大きな効果が見込まれています。

また、小児がんや無毛症の子を持つ親の心理として、当然と言えば当然ですが「あまり周囲に知られたくない」というのが正直な気持ちです。また、親や家族にとっても、子どもの病気という大きな悩みを抱えながら、誰にも相談できないでいることは相当なストレスのはずです。

その様な親達にとってもこの活動がきっかけとなり、周囲の人(親族、友人)や医療関係者、支援団体等を通じて外部との繋がりを持つことで、自然に我が子の病気と向き合い、また病気を受入れる助けとなり、ひいては病気と闘っている子どもに勇気を与えることにも繋がるのではないかと考えています。

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