オフィシャルレポート

REPORT オフィシャルレポート 2024 vol.03 ジャパンキャンサーフォーラム講演(NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ共催)『必ずしもウイッグを必要としない社会』とは~ヘアドネーションから見えてくるもの

ジャパンキャンサーフォーラム講演(NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ共催)
『必ずしもウイッグを必要としない社会』とは~ヘアドネーションから見えてくるもの

2024年8月25(日)、国立がん研究センター 築地キャンパス研究棟(東京都中央区)にて開催された「がん患者さんやご家族・一般市民のための日本最大級のがんフォーラム ジャパンキャンサーフォーラム(JCF)」に、JHD&C代表の渡辺が登壇しました。

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当日の様子

2014年に始まったJCFは『日々進歩する各種がんの最新情報、がん医療で現在問題となっているテーマを取り上げ、患者・家族、一般市民ががんを「知り」「学び」「集い」、勇気・希望が持てるフォーラムとすること、ひいては、がん対策推進基本計画にもある「がん患者を含めた国民が、がんを知り、がんの克服を目指す。」の実現に資することを目的としたフォーラム』(公式HPより)です。

「再逢~知識の探求と人のつながり~」をテーマに開催された2024年は、8月24日(土)25日(日)の2日間にわたってセミナーや講演、交流会などが催されました。
その2日目・第2会場で行われたセミナー「NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ共催 『必ずしもウイッグを必要としない社会』とは~ヘアドネーションから見えてくるもの」に、JHD&C代表の渡辺が登壇しました。

セミナーの様子

セミナーの様子

セミナーの前半は、ヘアドネーション活動を継続する中で感じる「無意識の偏見」や脱毛当事者の生きづらさなどについて、ワンステップ理事長の長谷川一男さんと率直に語り合いました。

そしてセミナー後半には、帝京大学の斎藤宏子さん司会のもと、参加された皆さん同士でのグループディスカッションが行われました。その中で、脱毛当事者にもさまざまな考えや背景があること、一人ひとりの気持ちを受け止めることの大切さ、気遣いの難しさや必要性について意見が発表されました。

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最後に、NPO法人がんと共に生きる会 副理事長の川相一郎さんより、全国がん患者団体連合会による調査「私たちが考えるサバイバーシップ」の報告がありました。調査結果をもとに、アピアランスをめぐる現状や、患者や周囲の人にとって望ましいコミュニケーションのあり方などについて検討しました。

がんと共に生きる会 川相氏

がんと共に生きる会 川相氏

会場内各所では、がん患者会、患者支援団体や企業のブースが出展し、啓発ポスターの展示や活動紹介など活発な交流が行われていました。
今回、ワンステップさんのご厚意により会場内にJHD&C監修書籍『31cm』のパネルの展示と、ワンステップブースにて出版社 KuLaScip(クラシップ)の田口代表による書籍のご紹介と販売を行いました。セミナー終了後には多くの方が立ち寄り、書籍を手にとってくださいました。

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そして会場内「LAVENDER RING × JCF」によるメイクレッスン&写真撮影会場にて、資生堂トップヘアメイクアップアーティストの神宮司芳子さんともお会いすることができました。

ラベンダーリングについて詳しくはこちら

神宮司さんは、JHD&Cと資生堂のチャリティコラボレーションプロジェクト「Wig+」でヘアスタイル監修を務めるパートナーです。思いがけない再会に話が弾みました。

資生堂トップヘアメイクアップアーティスト 神宮司氏(右)ラベンダーリングパネルの前で

資生堂トップヘアメイクアップアーティスト 神宮司氏(右)ラベンダーリングパネルの前で

2時間に及ぶセミナーでさまざまなご意見を伺うことで、私たちにとってもアピアランスの本質について深く学ぶ貴重な時間となりました。
関係者の皆さま、ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。

会場全体